小説やドラマのシチュエーションとしてよく使われることもあって、
とてもゆったりとした空間でのんびりした時間を過ごせて、とってもおしゃれなイメージのカフェ。
そんな、カフェでアルバイトを考えている方へ、今回はカフェでアルバイトをしてみて大変だと感じた部分を紹介します。
これからカフェでアルバイトを始めようと考えている方は、応募する前に一読してみてください。
カフェバイトで行う業務
私は、某カフェチェーン店でアルバイトをしていた際に行った業務は次の通りです。
1.オーダー
お店に来店したお客様の注文をとる仕事です。注文をとるだけの単純な仕事だと感じると思いますが、意外に多くのコミュニケーションを必要とします。
私が働いていた頃に注文を取る以外にレジで行った業務をいくつか紹介します。
・本日のコーヒーの紹介
当時アルバイトを始めたばかりの頃に、困惑したのが「本日のコーヒー」の紹介です。
メニューにある普通のコーヒーというのは、日によって使用するコーヒー豆を変えて提供します。使用するコーヒー豆は、実際に店頭でも買えるものを使用しており、気に入っていただいたコーヒー豆を購入するお客様も少なくありません。
その為、好みの味かどうかを注文前にヒアリングするお客様が結構いたことに驚きました。
紹介する内容は、コーヒー豆の名称や産地、味の特徴、コーヒー豆の販売価格などをよく聞かれました。
慣れるまでは、そんなに種類や特徴を知らない状態でしたので一緒に働いている人に聞いたり、業務後の試飲会で勉強したりと大変だなと感じる部分はありました。
一方で、ある程度勉強して覚えていくにつれてそういったお客様との会話や、そうでないお客様への紹介などがスムーズにできて楽しいと思えるようになります。
・レジ周りやおすすめのフードメニューの促進
もう一つが、フードメニューの促進です。これは店舗によると思いますが、フードメニューの販売に力を入れているお店では、ドーナッツやパンケーキ、サンドウィッチなどをおすすめしましょう。みたいな事も業務として任されます。
促進は、お客様の目線やレジに並んでいる間に手に取ったりしていたものに気を配ったりと視野を広く対応しなければいけないのが大変でした。
忙しい場合などでは、流れ作業になっていて忘れがちになって注意されるなんてこともありました。
またドーナッツなどは、レジ業務と並行してラッピングなどをする必要があるので機敏に動く自身がない人にはちょっと辛いかもしれません。
2.バリスタ
次にカフェバイトで一番覚えることや、やることが多いのがバリスタの業務です。
バリスタ業務で使うマシンは、エスプレッソを都度抽出してそれをベースにしてドリンクを作っていきます。
ホットの場合は、その間にミルクをスチームで焚いて、ふわふわのミルクを並行して作る作業も発生します。
このミルクを作る際も温度や傾き、音などを聞き分けながら作業をしないとふわふわしたミルクではなく、緩いミルクとなってしまいます。
また、私の大好きなフラペチーノやスワークルといったドリンクは砕いた氷とシロップを混ぜ合わせた飲み物ですので、それも並行して行う為、バリスタ業務はとにかく覚えることややるべきことが多いです。
他にも
各メニューに入れるシロップの種類や量など覚えることがたくさん
通常メニューでも注文が迷ってしまうくらいドリンクメニューってたくさんありますよね。
バリスタは、その各ドリンクメニューのシロップの量といったレシピや手順なども常に頭に入っていなければなりません。
シロップは味の印象が強い為、少しでも量が変わってしまいますと味の印象が変わってしまいます。
間違ってしまうと、私のだけ味が違うといった思わぬクレームにも繋がってしまいます。
また、今の時期ですと、ハロウィンやクリスマスなどのシーズンドリンクなどを頼まれる方多いと思います。
そういったシーズンドリンクは普段あまり使わないシロップやアレンジなどが加わる為、常に新しいものが入れ替わることもあって覚えるのが大変です。
もう一つ重要なことがあります。
それは、人見知りの克服です。よく出来上がるのを待っていると、
「ただいま、アイスのカフェラテをお作りしております」と、アイコンタクトとアナウンスされていることにお気づきでしたでしょうか?
どんなに忙しくてもバリスタの方々は、待ってくれているお客様に少しでも進行状況がわかるようにとお伝えしてくれますよね。
バリスタ業務につくと、今度はすべてのお客様にそれを伝える側になるわけです。
これは、きちんと声にして笑顔でお伝えしなければならないので、人見知りの方はここを乗り越えなければなりません。
その反面嬉しいことも
基本のドリンクの作り方がわかると、これ組み合わせたらさらに美味しいかもと自分が他のお店で注文する際のアレンジの幅が広がります。
ちょっとあまり意識したことなかった、カスタムオーダーへの抵抗も全くなくなるので、店員さんとのコミュニケーションもとりやすくなります。
また、自然と声を発する機会が多くなる為、店員の間でコミュニケーションを取るのが苦手だなと思っている人でも、強制的に話すことになるのでそこについての抵抗が、いつの間にかなくなっていると思います。
3.新メニューのPR
新しいドリンクや、フードなどが発売されるとレジに並んでいるお客様などにこれらの試飲や試食を提供します。
この中で、コーヒー豆は時にハンドドリップの実演で紹介したりすることもあります。
これが、とても緊張するのです。特に慣れない間は味も安定しないですし、人に見られている感がとても強く感じます。
また、コーヒー豆に限らず新商品の紹介はとにかくコミュニケーション能力を必要とします。
商品の特徴を都度説明しながら提供するので、声はそれなりとはっきりした口調で伝えなければなりませんし、反応も人それぞれです。
ネガティブな反応があった際にも、それに耐えうる気持ちの強さも必要かもしれません。
しかしながら、ハンドドリップを覚えられますし、新商品を誰よりも早く体験できる機会が得られるという嬉しい特典もあります。
意外にカフェでのアルバイトはゆったりしていない
カフェでのあの落ち着いた空間の裏側では、ものすごい量の気遣いや調理が行われているのです。
レストランのように食べ物の種類がたくさんあるわけではないからといって、楽なアルバイトだと思って入るとちょっと思ってたのと違うとなるかもしれません。
しかしながら、自分が作ったドリンクやおすすめした商品を写真に撮ったり、喜んでくれたりと実際にその様子を見て感じられるので、とてもやりがいのあるアルバイトだと思います。
迷っている方は、こういった点を踏まえた上で是非挑戦してみてはいかがでしょうか?