ただの「風邪」でしょ。そう思っていたら、全然違っていたという体験をしました。
年齢を重ねていくと、自分の風邪のパターンがわかってきます。
私の場合は、口内の上が痛くなり、乾いた感じから始まり徐々に扁桃腺が腫れて熱が上がります。
会社の冬季休暇を終える直前に、そんないつも通りの順序で私は風邪を引いてしまいました。
こんな時は、大体悪化させない為の対処方法なども決まっているのですが、今回はそれが通用しませんでした。
詳しく言うと、熱が上がる期間は1日で抑えることができたですがその後、2週間ほど乾いた感じの咳が止まらなかったのです。
咳も最初の方は、痰が絡んだような咳だったのですが、徐々に乾いた咳に変わっていきました。
ですが、冬季休暇後すぐに慣れない関東の方に出張していたこともあり、その状態であってもいつも通り葛根湯や、風邪薬、のど飴に頼っていればいずれ回復するだろうと思って生活しておりました。
ところが出張から帰ってきて、症状が出てから3週間経っても、全く症状は治らず、むしろ徐々に咳で呼吸が苦しくなるほど状態は悪化していました。
風邪の時は、咳と一緒に痰がが出るのですが、状態が悪化してからは痰などは出ませんでした。
ひたすら、何も出ない短い咳が続く状態が続きました。
もしかして、喘息かも?と心配になった私は、週末ににすぐに病院(内科)へ行くことにしました。
診断で、熱が上がったがすぐ下がったこと、途中までは普段の風邪と症状が変わらなかったこと、熱が上がる前に旅行に行っていたことをお医者さんに伝えました。
実は毎年、冬季休暇の間は東北や、新潟のスキー場に友人と合宿という名のスノーボード旅行に出かけていましたこともあり、冬季休暇の後半にはよく風邪を引いておりました。
お医者さんによるとそれが、今回の止まらない咳の原因であったようです。
お医者さんから一言「それは、寒暖差による咳ですね。」
そうなんです。私が風邪だと思って対処していたものは、「寒暖差せき」という症状だったのです。
私が冬季休暇中に遊んでいた雪山は、もちろんほとんどの時間帯で氷点下でしたでしょうし、そんな中、食事と温泉を楽しむ時間以外はほとんど外で滑りっぱなしでした。
その後、すぐに比較的あたたかい関東への出張により、外寒暖差によって気管支に異常が起こってしまったようです。
風邪とうまく症状が出たタイミングが、被ってしまったことにより「寒暖差せき」を「風邪」と思い込んで生活してしまっていたのです。
当然風邪は治っているのにも関わらず、それに気付いていなかった私は、治すために一生懸命になって薬を飲むという行為を繰り返しておりました。
風邪ではないのに、風邪薬を飲むという行為にどのような副作用があるかはわかりませんが、飲まない方が良いのは確かです。
風邪は、治ったのにひき始めてから2週間以上、咳が続いている場合はすぐに病院へ受診した方が良いです。
私は、病院で処方された飲み薬と、うがい薬を服用してから2日ほどで症状は治まりました。
原因がわかってしまうと、案外簡単に元の生活に戻れることもあるということを経験することができた3週間でした。
以下、今回の経験から感じた「寒暖差せき」と「風邪」の違いです。
・熱などによる、身体の倦怠感がほとんどない。
・市販の風邪薬では症状が変わらない。
・イソジンでも症状は和らがない。
・日中よりも、明け方、夜中に咳がよく出る。
・特に寝る前などは、症状が激しく出るため寝るまでが辛い。
・痰などは出ず、風邪の咳よりも少し短い咳が出る。
・自然に良くなることは、まず無いに等しい。
・人にはうつらなかったので、同居者に移す心配などはなさそう。
今思うと診察と、薬代合わせて3000円かからないくらいで済みましたので、もっと早く行っておけばよかったと思ってます。
お金がないからと、風邪を治すために購入した市販の薬や、栄養ドリンクも2週間の間使用し続けると、高くつくのだなと実感しました。
風邪をひいた場合、だいたい1週間ほどで症状は落ち着いてきます。
もし、熱は下がったのに咳や鼻水が治らないという状態が続いているようでしたら、何か「別の問題」が隠れているかもしれません。
少しでも、いつもと違うなと思った場合は病院での受診をお勧めします。
以下、早く病院に行けばよかったと思う点
・お金が安く上がった。
・心配事が早く無くなるため、生活が楽になる。
・週末に遊ぶことに集中ができる。
・よく寝られるようになる。
特に、よく寝られるようになったというのは、私の中では大きかったです。
仕事中ただでさえ、咳が辛くて集中できない上に寝不足によってそれが増大してしまっておりました。
寝られない原因としましては、冬はリビングのみ暖房をつけていたこともあり、各部屋の間にも寒暖差が生まれてしまったことにより、特に症状が強く出てしまっていたのかなと思います。