ていねいな暮らしって?
ていねいな暮らし。ここ数年の間でよく耳にするようになった、この言葉。
私は、次のようなものを連想していました。
- 古民家カフェのような、一見質素に見えるけどもこだわり抜かれたインテリア
- 天然由来の食物や成分を使用した、食品や化粧品
- 無地でありながら、品質にこだわった衣類
このようなものに囲まれながら、暮らしの一つ一つのシーンに、手間や時間、時にはお金をかける。
そんな暮らしをどうしても想像してしまっていました。
私なりのていねいな暮らし
「ていねいな暮らし」
この言葉から連想される暮らしが、私にとってはちょっと敷居が高いものでした。
しかしそんな私も、普段耳にするていねいな暮らしとは完全に一致しているわけではないのですが、環境の変化や心境の変化によって変えたことがあります。
それが、これまでの私の生活を比較するとていねいな暮らしになっているのかな?
そう感じるようになりました。
そんな「ていねいな暮らし」を心がける側の人間になれた気がした心がけを、いくつか紹介したいです。
缶ジュース、ペットボトルジュースを買わない
最初にこれでは?と気が付いた習慣の変化が、飲料水です。
これまでは
会社のデスク、休日のクッションの上、車でのドライブなど
様々なシーンにおいて缶コーヒーが傍らにありました。
しかし、昨今の緊急事態宣言の影響で、自宅での時間に少しゆとりが生まれました。
ゆとりが生まれたことで
その結果、効率の良い缶コーヒーの箱買い
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インスタントコーヒー、スティックコーヒーを使って自分で用意する
習慣化されていたものが変わりました。
豆を挽いたり、ミルクを焚いたりとそんな手間なことをしてはいませんが、マグカップやマイボトルを使って飲みたいものを自分で用意する。
ただ習慣化されていて、いつも段ボールから缶コーヒーを取り出して、ただ習慣化された眠気さましのためにそれを飲む。
ただ作業となってしまっていた行為に、意思を持って取り組む。
気持ちにゆとりが生まれたことで、そんな意識が芽生えました。
湯船に浸かる
生活の一部である、身体を洗う習慣。ここもちょっとした変化が生まれました。
これまでの私は
職場で外がしっかり暗くなるまで働いて、帰りにご飯を食べたり、同僚とお酒を飲んで
しっかり夜がふけてから帰る。そんな日常でした。
ほとんどの日は、そのあと適当に歯を磨いて、テレビをぼーっと眺めて、そのまま寝る。
帰宅後はシャワーを浴びたり、浴びなかったりとその日の気分や面倒くささが、そのまま反映されていました。そんな生活でした。
テレワーク導入で変化が生まれた
この生活も、テレワークの導入の影響で少しずつ変わっていきました。
通勤時間が減ったこと、仕事帰りにどこかで飲み会をすることが無くなる。
これにより、朝それなりに早く仕事を始めて、夕方過ぎくらいには終える。
それ結果、夕方以降の時間が生まれました。
その時間の一部を、なんとなく久しぶりに湯船に浸かってみようかなという気持ちで試したところ。
その後も、しっかりお風呂を沸かして入る時間に充てるようになりました。
お風呂の時間で生まれた新しい習慣
お風呂の時間ができたことで、
- radikoでラジオを聴く
- 本を読んでみる
- 頭皮ケアでシャンプーにこだわる
などの、新しい興味も沸くようになりました。
また、必然的に浴槽の掃除をしなければならなくなったことで
その流れで洗面所の掃除、脱衣所の掃除など、これまで気にもとめていなかった所へ、意識が回り始めました。
それからは、只ダラダラと過ごしていた休日。「何もしないで終わっちゃったな」と思う休日へのネガティブな感情が少し減りました。
部屋着を無くなった
普段過ごす衣服にも、ちょっとした変化が生まれました。
変化は、「クローゼットの中身が変わった」というわけではなく、使い分けの部分にありました。
以前までは、仕事着と部屋着の使い分けでONとOFFが切り替わっていました。
しかし、部屋着は寝間着でもあり、休日着でもあり、コンビニ行く時の格好でもあり。。。
さまざまなシーンで、同じ物を着用していました。
そのため、それを着ている間は常にOFF。
テレビの前で、クッションにもたれて、スマホを眺める。
そんな習慣が、部屋着によってもたらされていました。
これもテレワーク導入後に変化が生まれた
テレワークや湯船に浸かる習慣が生まれたことで、この嫌な習慣もちょっと変わりました。
変化としては
行動着、寝間着の2つに完全に分かれて、部屋で過ごす際の、曖昧なON・OFFの切り分けがはっきりしました。
行動着
- 湯船に浸かるまでの間、着用する服
- 朝のシャワーを浴びた後、着用する服
寝間着
- 湯船に浸かった後に着用する服
- 寝具の上で着用する服
このような使い分けが生まれました。
衣類の目的が変わったことで
目的が変わり、自分の中で明確化されたことで、休日の過ごし方にも影響がありました。
たとえ自宅から一歩も出ない日であっても、起きてそのままの格好でなんとなく過ごすことがなくなりました。
意識して変えたこと
ここまでの3つは、なんとなくやっていたら、いい感じに「ていねいな暮らし」に近づいた取り組みです。
そんな生活に慣れた頃に、少し自分の中で意識して変えたこともあるので、ここではそれを紹介します。
テレビの時間を減らす
何も予定のない日や時間帯にテレビをつけると、ザッピングの嵐です。
なんとなく、暇を潰せそうな番組を探して、見つけて、ただ眺める。
そんな過ごし方も好きではあるのですが、習慣化しているのはなんとなく違うなと感じました。
そこで、「なんとなくテレビを眺める」の時間を無くそうと代替を考えました。
意識しないでつけていたテレビを、Home PodでradikoやApple Musicをつけるように変えました。
変わったこと
テレビを眺めるだけの時間を、意識に変えたことで
- 音楽を傍に、興味があった本を読む
- 近くにいるけど、会う機会があまりなかった友人と会う予定を立てる
- 休日に、平日には行き届かない片付けをする
というような、
やらなくても良いけど、やると充実する そんな過ごし方が生まれました。
空いた時間を趣味に当てる
なんとなくクッションに座って、ゲームやSNSを眺める時間に使ってしまう。
これも、ちょっと自分としてはこのままの過ごし方でいいのかな?と少し思っていました。
せっかくの自宅で過ごす時間を、スマホを眺めて終えてしまうのをやめたくて、意識的に趣味の時間を作りました。
変わったこと
私の場合は、
- 昔習っていた楽器を使ってみる、演奏してみる
- スノーボードやスケボーなどの趣味の用品のメンテナンスをする
- iPadを使って絵を描く
こんな感じで、休日にしっかりと時間を取らないとできないようなことを、少しずつ取り組む時間へ変えてみました。
特に、楽器の演奏は準備にお金がかかるのと、時間もそれなりに要するので、気合を入れて準備しました。
平日のみに限らず
どうしても、何もしないで休日を終えてしまうと背徳感を感じてしまう私にとって
しっかりと準備して、ちょっとでも、能動的に行動をすることはメンタル面の健康にも良い影響を感じています。
最後に
丁寧な暮らしって聞くと、なんとなくSNSにしっかりと映える料理やインテリア、おしゃれな調味料やコーヒー豆などといった。
ちょっと、力が入るような感じで、私には難しいかなと感じていました。
しかし実際は、自分なりにゆとりを持って、意思を持って1日をしっかり暮らす。
それだけでも、十分に「ていねいな暮らし」が成り立っているのではないかなと感じました。
生活を誰かに見せて、羨ましがられる必要なんてないのですから。
それでも、やっぱり楽しそうな生活やもっとゆとりがある生活には憧れるので
国内どこでも仕事ができる環境は、少し羨ましい気持ちもあります(笑)