通販サイトでお気に入りに入れたもの、ふと検索して目にしたもの。
これが「残り1点」の表示になっていた時に「つい」購入してしまうことありませんか?
そしてそれは、「欲しかった」ものですか?
私の場合、時々月単位、年単位で購入履歴を眺めるのですが「なんで買ったんだろう?」
そう思うものが多く感じます。そう感じている今でも、「残り1点」
このワードを目にすると買ってしまいます。
たまたま目に留まったヤフーニュース
なんで買っちゃうんだろうな〜。と思っている中

このニュースが目に留まりました。
自分以外にも同じ悩みがあるのだという安心感と、この感覚が言語化されていることで興味を持ちました。
ニュースでは1つに、ナンバーワンに対する人間の捉え方と、その効果について解説されていました。
確かに「何かを求めている時」はランキング1位の情報に縋ってしまったり、威厳を感じたりします。
でも「残り1点」をつい買ってしまう。ここの落とし込みには、「まだ何か足りない」そう感じていました。
「失うかもしれない」
私の中のわだかまりを解く解説が、もう一つの章で解説されていました。
ものの「希少性」を強調することで、「購入意欲」を刺激するというものです。
もう少し具体的にすると
この購入機会を逃すとそれを「失う」かもしれないという「焦り」の心理状況
これが、有利に働いてしまうというのです。
人々は損失を回避する傾向にある
まだ手にも入れていないものに対して、「失う」という言葉に違和感を感じる方もいるかもしれません。
しかしこの失うについて、私自身の思い当たる節が以下の2つです。
思い描いてしまった理想の消失
洋服やアクセサリーなどを眺めている時、買った後の自分をイメージすることがあります。
「この服買ったら、今度の飲み会、友達との買い物の時に映えそう!」
「このネックレス買ったら、今ハマっているアーティストの雰囲気に近づくなー!」
在庫があるときは、この一時的な感情に対して、お気に入り登録で「保留」することができます。
しかし、残り1点だとその理想の自分が実現できる(かもしれない)未来を「失ってしまう」
これが強調されてしまい、在庫があるときはしっかり検討する手順を飛び越えて、買ってしまいます。
これは、イメージした情景が具体的であればあるほど、衝動が大きくなってしまう気がします。
チャンスの消失
もう1つは、ブックマークに入れたものが「残り1点」になった時です。
この時点では先に挙げた理想に対しての思入れはありません。
しかし、その商品を目にしてから残り1点に至るまでの間「いつでも買えていた」はずのチャンスを完売によって失うことになります。
冷静に考えるとその間まで、ずっと「保留」になっていたものなので、そこまで欲しいものではないはずです。
ですが「買い逃す / そのチャンスを逃す」をなぜか損失に似た心理状況が優位に働き、なんか買っていた。
そんなことになっていることもあります。
他に影響のある心理状況はあるのか?
損失の回避に対する心理状況の影響を皮切りに、他にどんな損失がありそうか興味を持ちました。
そこで、最近断捨離に密かにハマっているこの状況を利用し、他にどんな時に買いたくなるのか?
そこを意識して1週間の間、生活してみるといくつか、思わず買ってしまいそうな状況がありました。
「もうどこでも購入できないかもしれない」
チャンスの消失に似ているのですが
「今抱えている借金を返済したら買おう」「分割払いの支払いが落ち着いたら買おう」
このくらいの気持ちで、ほぼ買う方向で自分の中では決まっているが、状況によってちょっと保留にしている場合。
この時に「残り1点」ですと、今買わないと「もうどこでも購入出来ないのでは?」という焦りが生まれました。
今回「どんな時に買いたくなるのか?」が意識できていなければ、そのまま購入まで進んでしまっていました。
「人より優位に立ちたい」
もう一つありました。これは「見栄」や「競争心」が関わっているような感覚です。
学校や会社の同僚、趣味友達など、小さなコミュニティーの活動の中でそれは発揮されそうでした。
例えば私の場合、すごく恥ずかしい話ではあるのですが、友人がプレミアの評価が付いた商品(カードやスニーカー)を自慢してきた時です。
この時に「私もなんか話題を出したい!」こんな気持ちになります。
この状態の時に、ちょっと気になっていたプレミア価格の商品が、2次流通市場で売り出されていたりすると、謎の競争心から買ってしまいそうになります。
2次流通では、タイミングを逃すと「もうその価格帯では買えなくなる」などもあるので、「残り1点」と似た状況になります。
競争心が刺激されることで、そのリスクが強調されて買い急ぎそうになりました。
まずは一息
今回色々振り返ってみて「残り1点」は、抑制心を簡単に崩壊させてしまう「魔法の表現方法」であることが実感できました。
実際に意識して行動してみると、自分の置かれている状況などによって、それはかなり威力を発揮することを感じました。
ソファでのスマホのダラ見、友人とのカフェや電車移動の時間などが、私の場合は結構危なかったです。
ソファから立ち上がる、ちょっとミニマリストの本やインスタの投稿を眺める、クレジットカードの利用画面を眺める
こんな感じで、一息をつく工夫を取り入れないと「残り1点」の商品を思わず買ってしまうの沼にハマってしまいそうです。
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