集中できない時に読んだ『「超」集中法』
私は、あー、、、全然集中できない。と昔から口癖のように言ってしまいます。
これは資格の勉強や人事評価シート、休日にしようと思った書類の整理を始めた際にすぐに言ってしまいます。
昨日もそんな気分でしたので、図書館で気分転換を試みました。
そこで手に取った「超」集中法(出版 講談社/ 著者 野口悠紀雄)の中に、いくつかハッとした内容がいくつか見受けられました。
今後また資格の勉強、人事評価シート、書類整理に悩んだ際に振り返って見られるように、整理しました。
前提(2:8の法則)
この本では1つの成果に重要な事は、その中の20%として、これを「コア」と呼んでいます。
このコアを見つけて、努力・解決することで、80%は解決しているという考えのようです。
この考えをもとに書かれていた内容の中で、特に意識したいと思ったものを紹介します。
時間の使い方
一番最初に言われれば確かになと思うのですが、なかなかできていなかった仕事や家事の進め方です。
自分なりの一言で言うと「やりやすいものから進めてしまう」です。
この状態に陥ってしまうものとして腑に落ちたのが、色々やったと安心できている状態になっているです。
私のこんな経験
月の半ばあたりで、今月中に仕上げないといけない成果の発表資料と、来月の頭くらいまでに必要な見積り。
資料の作成は今月中に終わらせないといけないものの、あまり得意ではない作業のため、なかなか作業が進まない。
一方で、見積もりは資料作成と比較すると責任も軽く、進めやすいためなぜかそちらから進めてしまう。
並行して細かい仕事や会議で1日を終えることで、なんとなくやった感が出る⇨安心する。
やりやすいものから進める
私の経験のような感じですと、「コア」になる部分は「成果の発表資料の作成」になります。
この発表資料の作成、いろんな方のチェック、イメトレさえ済ましておけば、今月のやるべきことは、ほとんど完了です。
ですが、実際にはそういった時間の使い方ができていないため、結局月末まで忙しい人になってしまいます。
意識すること
有効活用するためには、ちょっと考えれば当たり前なことを、意識して努力することが必要と感じました。
- 優先順位と自分の感情が混ざった進め方をしていないか?
- 些細な事柄に多くの時間を使っていないか?
- 安心感 / 達成感を得るためだけの進め方になっていないか?
これらを排除して「コア」に対して解決する(感情は無視して、最優先な事柄を見極め、そこに注力する)だけで、時間の使い方に対して感じていたストレスや不安が解消できそうです。
他人への伝え方
私は人に物事を伝える際に意識的ではないものの、「網羅性」を重要視してしまう傾向があります。
進学や就職、人事評価の面談などのあらゆる場面において、それは発揮されて、いつもさまざまな回答欄は文字で埋め尽くされていました。
網羅性による問題
一つの問いに対して、あらゆる事柄を盛り込むことで、網羅性が保たれます。
私はこれまでずっとそれが良いことと認識していて、続けていました。
一方で毎回プレゼンや面接の際に、自分でも言いたいことがわからなくなったり、なんとなく相手の反応が薄いこともありました。
これは、網羅性を保とうとすることで、主張したいことがはっきりしなくなる。
「何が言いたいのかわからない」という問題を勝手に抱えていたことになります。
伝えることもコアを意識する
ここも重要なことだけで、伝えることを意識することで、解消されるようです。
意識することとしては、
「これ以上削ったら意味が読み取れなくなるか?」
「超」集中法(出版 講談社/ 著者 野口悠紀雄)
になります。
これを意識することで
- テーマに対して、主張したいことを注目させる
- メッセージがないものができていたことへ気づく
ことになります。
本の中では
削る作業を繰り返すことで何も残らなかったら、そこにはメッセージがない
「超」集中法(出版 講談社/ 著者 野口悠紀雄)
と記されており、網羅性を持たせたことで一見色々伝えてるようで、実際メッセージがない
だから話している最中に混乱するのだと気付かされました。
これを意識することで、主張や論旨から意識を逸らす防止になり、伝える自分もその相手も疲れなくて済みそうです。
使いやすい整理整頓
私が整理整頓するとなると、ごちゃごちゃのものをスッキリさせて、綺麗な見た目を目的に行ってしまいます。
しかし、綺麗な見た目は使い勝手がどこかよくなく、結果「アレどこやったっけ?」が生じてしまいます。
ここにも「コア」が関連しているようで、最近よく目にするもの使うものとそれらが一様に扱われていることで、この現象が生じているとされていました。
ワーキングファイル
よく使う書類、必要な書類がなかなか見つからない場合に、勧められる方法で良いものが紹介されていました。
前提:進めている仕事や資料の作成の際に、必要になる資料には限りがある。
この必要になる資料が「コア」の部分で、次の二つになります。
- 新しく入手した書類
- 最近閲覧した書類
これをしっかりと分けられれば、自ずと使い勝手良く、整理されるとのことです。
この整理された書類のうちの「コア」の部分が直近で必要なワーキングファイルとなります。
実際の手法
実際の手法はとてもシンプルです。
- 「コア」となる書類を入手する(取り出す)
- その書類をファイルの一番左端に収納する(戻す)
これを繰り返すことで、直近で必要な書類が勝手に整理されると言う感じです。
私の場合は、毎年さまざまな保険や健康診断に必要な書類が届きます。
なので、
- 届いた書類の広告や宛名以外のものを「クリアファイル」にしまう
- ファイルボックスに収納
に手法を取り入れて行っています。
以前はインデックスを貼ったり、5ポケットファイルなどを使ってみたりしていました。
ただ、どれも手間がそれなりにかかるので、定期的にまとめてやる感じになってしまい本末転倒でした。
一方で、ワーキングファイルは一番左におくを徹底するだけなので、継続できるので早速取り入れています。
効率良い試験勉強
最後に勉強方法についてです。
「正しく努力する」とよく聞きますが、これがそういうことだったのかな?とふんわり理解した感じがするので、まとめてみます。
さらにこれは、学生の頃に意識しておきたかったなと、とても感じています。
試験勉強で「コア」を探る基となるのは、「過去問」と「入門書」です。
過去問で無駄を省く
試験で点を取るという目的に対しては、過去問で傾向を探るです。
実際学生時代に傾向を把握すると良いと耳にしていたのですが、それがいまいちピンときていませんでした。
そのため、試験範囲を組まなく(網羅性)勉強して、充実感を持った状態で試験に臨んでいました。
こちらも、他人との伝え方同様に「コア」を見失ってしまうので、場合によっては赤点になっていまします。(実際赤点が多かったです。)
当時過去問は、それだけを暗記して試験に臨む程度で使っていましたが、実際は
- どの章がよく出るかを分析
- 分析したとこを重点に勉強
これだけでよかったのです。
無駄に全てを覚えようと頑張ってしまったことで、
- 試験勉強になかなか着手できない
- 時間と結果が比例しない
という状況になっていたようです。
入門書の使い道
入門書は、「コア」を把握するために使えるものだと、認識しました。
自分がポイントとしたいのは
- 目標に対して、努力するポイントを見つける(始点)
- 目標に対するコアを明確にするため、なるべく薄いものを選ぶ(俯瞰して見れる状態にする)
- コアを明確にして、そこから深掘りする(深掘りする際にそれにあった教材を使う)
です。
なんとなくですが、私の場合は一冊の教材でなんとかしようとしていましたが、時間に制限がある場合はそれも良くなさそうでした。
各フェーズで、必要な教材の必要な部分を摘んで、回していくことで効率良く学べるのかなといった印象です。
こちらについては、興味のあるAIの勉強に役立てていきたいです。
最後に
物事にはちゃんと正しいやり方、考え方があって、そこから外れると進みづらい理由が掴めた気がします。
「なんか集中できないな」と感じた時は、一度立ち止まって状況を把握することが結果として、解決にするのだなと強く感じました。